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負け犬志向

2015.09.20.Sun.03:47
テーブルについてトランプの数字を見る
次のカードを引こうかどうか迷う
いきなりすべてを失うか、さらに悩まされるか
最高の結末か、いずれかの勝負

昨日まで、ここ最近でわりと不幸ばかりが続いて
今日はそれが上向きになったとまではいかないけど
昨日よりかは少なくともマシで
でも、普通に生きている奴に比べりゃ
同情されるほどだったんだ
だからそれに賭ける
そんな自分のありように
俺だって神様にお祈りくらいはするよ

今日まで堅実に生きることを誓ったけど
今日まで堅実が実を結ぶどころか
なにもかもを奪った時もあるし
そういった時に稼いでいたのは
堅実じゃないやつらだった
だから、俺もまた
そう生きるしか道はないと
神様みたいな悪魔か
悪魔みたいな神様か
優しさを見せている

正直やばいことになっているんだ
ここで負けたら終わるんだ
もしかすると、テーブルについて、もう
このゲームを始めた時点で、俺は死んでいるかもしれない
死んでいるのに、生きている、生ける屍

「カードを配ってくれ」

俺は死を見つめるか、もしくは奇跡を見るのか
神様は居るのか、悪魔しかこの世には居ないのか

―「A」―

ここではもうただの「1」
俺は溜息をついた
これは地獄への下り階段の一歩か?
それとも天国への階段の大事な一歩?
でも、さっきのようなうだうだした迷いがなく
今度は口が勝手に動く
なんだこれは、いったい、どうしたんだ?

「もう一枚配ってくれ」
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グレンフィディック傷害事件のあとで

2015.07.21.Tue.23:02
13日の金曜の夜、酔っ払いの集うバー&レストラン
グレンフィディック・マウンテンに悪質なセクハラ親父が
ウエイトレスに殴り飛ばされスコッチと血の海に突っ込んだ
パトカーと救急車が来る前に彼女は
これからの先、どうなるんだろうと震えながら
店長、犯人、俺の友達とささやかな祝杯を挙げた

おおかたの客たちは逃げるように店を出て行った
店員だって職場放棄して帰り支度
こういうの、なんだっけ、人情ってやつか?
薄情なやつらはどいつもこいつも
酔ってるくせに青白くなる
酔っているっていうのは赤ら顔じゃないんだな
本性をさらけ出すってことなのか

トイレでヤラシイことやっていた新人の女と
それが目的で店に来ることで有名な男は
この惨状に驚きながらも
なんでかな、逃げることもなく
求めていたスリルがやってきたと思ったんだろう
乾杯をもう一度

いいかげんセクハラヤローにはウンザリだったのさ
彼女はいつも我慢していた
こんなに追いつめられていたと俺たちは知らなかった
彼女にとっていまのこの場所は唯一の居場所だって
みんな知っていたのに
それだけは気づいてやれなかった

かといって、事件はどうしようもない
パトカーはもうすぐやってくるし
救急車はもう、遠くからサイレンが聴こえる
彼女に俺たちは聞くしかない
「逃げるか?それとも受け入れるか?」
彼女はこの選択にすぐ答えをだすことができなかった

俺たちは逃走の準備ならいくらでもできる
下に止めたボロ車で飲酒運転だ
衝動のままに都心環状線を内回り
どこへだっていってやるって
ママにバレたくないだろう
パパに知られたくないだろう
いろいろなことが、彼女にとっては

3・2・1…1・2・3
もうすぐ救急隊はエレベーターでやってくる
決断の時は迫っている
パトカーのサイレンも聴こえてきた
ようやく言った彼女は
逃げたい、と…

それから俺たちは警官の制止を振り切り
エンジンに火をかけて
意識不明の男を置いてけぼりにして
首都高をぶっとばして
どこまでも逃げて行った

俺の実家の近所の陸橋で朝日を見た
何台ものパトカーが下には止まっている
7人の男女と犯人の女は
警察に包囲されて
そのうちなんとか3人と犯人は陸橋を飛び下りた
パトカーを潰して、近所にバラけて
ケータイで連絡を取り合い
また会えると励まし合い
朝の光の中を、昼の日差しの影を
夕立ちの中を、夜の路地裏を
ボロボロになりながら走ったのに
どうしてすぐに自首なんてしたんだよって
その後の行方のわからない彼女に
その後の行方のわからない俺たちは
聞くことができずにいる

MEGALOMANIAC F●CK

2015.07.20.Mon.18:10
誰かが読めない英単語を夜の喫茶店のシャッターに黒スプレー
これは遊びなのか、フラストレーションなのか、なにかの表現かはまるで解らず
朝一番で警察、被害届、写真撮影、ブログ公開
このところ多いらしいこいつの意味は
FACK(真実)とヤフーでは俗語でそういうらしい。
FUCK(クソ)のミス・スペルなのかもしれないけれど。
もしそれなら何かの追及なのかは一切が不明
なにせそれ以外の情報がないからだ
ただここのところ駅前のあらゆるところ、たとえば
銀行のシャッター、郵便ポスト
マクドナルドの裏の壁、バス停のベンチ
昼間の風俗の看板、夜の居酒屋の提灯
高架の柱、陸橋の階段、近所の家の塀
全てがFACK(真実)のスプレー
俺らの地方の大きな駅の前は
FACK(真実)だらけになりつつあった
まったく意味は不明で、犯行の瞬間も犯人の姿も誰も知らない
これが「FACKの要求」なのか「FUCKの表現」なのか、まるでわからない
ただここ最近だいぶ前までは、どこにもどこかしこにも、いくつもあったアレ
そう、白いスプレーのひと筆書きのPEACEマークはめっきり減った
同じ奴とは思っていないが、もし同一人物だとしたら
彼に何があったのかが知りたいが
通行人はただ「汚くなったね」と景観を損ねると不満を漏らすだけだ
なぁFACK野郎よ、一体お前に何があった?
なぁFUCK野郎なら、あんたは何がしたいんだ?
おいPEACE野郎よ、いまどうしてる?
いずれにしたって、なにしたってPEACE野郎がもしも
俺たちが実はすでに目に見えないPEACEで埋め尽くされていると気づいて
もうPEACEを見るのもウンザリなPEACE野郎がいよいよ蜂起して
そんな社会にFACKを求めていたとしたら?
FUCKなFACKを求めていたら?
PEACEがそんな最初の誰かの一人だとしたら
俺たちはこの「FACK」or「FUCK」を放っておいていいんだろうか?

そして、洗わぬ両手で頭を掻き毟る

2015.06.24.Wed.19:23
足はテーブルに乗っていて
椅子の背もたれは涎塗れ
携帯電話の目覚ましが鳴る直前で
目覚めたところバランスを崩し
倒れて絡めていた腕を床に強打

顔面も胸も痺れたまま
天井を見ると白熱球色のLEDが眩しく
全身に痛みが走ってのたうち回る

今すぐ何かを壊してやりたい
今すぐ誰かを殺してやりたい
今すぐ自分を殺して欲しいと
今すぐ奇跡を起こしてくれと

色々思ってみた気がするが
わんわん泣くしか結局できず
ゴロゴロ床を転がって
ギャーギャーと悪態をついて
結局骨も肋も歯も折れてなくて
脚の折れてた椅子を持ち
テーブルに叩きつけたところで
ようやく自分がどこにいるのか
いったいどうしてここで寝てたか
思い出したが振り下ろした
掌が痺れ残骸は股間直撃
床にガックリ膝を落とすと
皿をぶつけてまた転がる

今すぐ何かを壊してやりたい
今すぐ誰かを殺してやりたい
今すぐ自分を殺して欲しいと
今すぐ奇跡を起こしてくれと

やっぱり思った気がするが
「何やってんの」と聞こえて思わず
胸ぐら掴んでみたけれど
こんな痛みを忘れるくらい
驚くあんたは可愛くて
「痛かったんだ」とすがりつけるほど
都合良くなど無いわけだ

手を離し
屁が出そうで
冷や汗が出て
謝罪をし
どうしたらいいか
微笑んで
何も浮かばず

夜中ちょっと暑くて
涼しいとこで寝たかったんだと
言う前にあんたは消えた

最悪の朝
テレビの星占いは
恋愛のトラブルがドンピシャ

トイレに行ってションベンしようと
あいつ出てこないから
風呂で出した
全身痛くても
ションベンは気持ちいい

あの椅子あいつの
テーブルあいつの
この部屋あいつの
俺、あいつと住んでるの

そりゃあ奇跡だ
いま壊したが
死ぬのは俺だ
自分で殺した。

レインダンス

2015.06.07.Sun.03:08
暴風波浪警報でどこのテレビでもレポーターが必死のリアクションをとっている。
こんなのバカらしいやと思って、友人と待ち合わせ通りに集合した日の話だ。

傘が飛ばされ、俺たちはびしょ濡れになった。
ジャンプをすると交差点を走り幅跳びでもしたかのようにすっ飛ぶ。

ありえない跳躍、爆笑した、買った本も、パンツもびしょ濡れ。
美人もブスもスカートの中見放題で、ばあさんのスカートを覗いてしまって三日勃起しなくなる呪い。

どうでもよくなってその跳躍を楽しむしかなかった。
いっそ脱いでやろうか。上半身裸で、奇声を発してやろうか。
周りを見渡した。
不在だが、交番は目の前、そのとなりのATMに列ができていた。
タクシー乗り場にはさらに多くの列があった。
そうか、電車が止まったのか。

多くの普段見慣れない真性のオタクどもとヒステリーなババアどもがメガホン持っている駅員に文句を言っている。
何を言ってんだろうかわからない、自然現象に対してナニ文句を言ってるものか。
ああ、思い出した、小学校低学年の頃だ、あまりの嵐のひどさに天空の神に祈ったことがある。
そんなもん、居るわけないのに、この自然現象に対し、供物を差出し、祈ったんだ。
あんときはまだよかった。ガキだったから、今、俺たちは結構いい大人だというのに、嵐の中で跳躍し、踊っている。
飛び跳ねて、バク天して、ずっこけて、奇声を発し、爆笑している。

何がこうさせるのか?
だって俺たちは明日があれば普通にスーツ着て会社に出て、
会議用の資料を作成して、
取引先に今月の報告書の提出を依頼しなければいけないのに、
何もかもがすっ飛んでいる。

少しずつ、この異常事態に加わってくる奴らが居た。
いわゆるDQNと言われる連中だ。
俺達もその認定をされているさ。
それぞれが脳内で何かのリズムを刻み、何かのメロディーが流れ、踊り出す。

警察はまだ来ない、警察なんていいや、どうだっていい。
バス乗り場の屋根になかなか入れないやつらもどんどん参加していった、
まず傘を閉じて、
腕を広げ、
全身で風を受けて、
口をひらいて、
自然と、汚い雨水を飲み込んで、
なんて、5歳児みたいなことを始める。

なぜだろうか、わからない。
自然の驚異っていうものは人を狂わせる、
地震より
噴火より
脅威なのは雨だ、
狂気だ、
隠れてしまえばどうってことないのに、
ウズウズしてしまう。

ウズウズしてるなら出て来いとでも言いたげに風は吹き、
雨は全身を濡らし続ける。

顔を見合わせて、お前バカじゃねえか?
うるせぇ、お前のほうがバカだ!
お前あれだよ、そういうならこないだの5000円返せよ!
返しただろ!
おい喧嘩すんなよ!
ハゲ!
ハゲ!お前雨で髪飛んでるぞ!
こんだけ濡れたら会社休めるほど熱出るよな!
全身寒い!
明日死んでるな!
でも六月にあったかい缶コーヒーはない!
コンビニにはあるだろ!
こんなびしょ濡れで行ったら迷惑だろ!
このテンションで行けないとこあるかよ!もう俺たちはおかしいんだ!
おい!お前ら!コーヒー買いに行こうぜ!おごるぞ!
よっしゃー!マジで!?
コンビニに辿りついて、コーヒーを勝って、一人だけしるこになり、ジャンケンで勝ち取る。
そしてこの意味のわからない踊りは終った。
寒気が走った。
なにやってんだろう、
俺たちは、
と。

それから数日、エゴサーチをして何かにアップされてないかしばらく検索することになった。
また、思い出したくないバカな思い出が生まれただけ、
いや、
面白かったんだけど恥ずかしいんだ。
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