自然

2014.02.27.Thu.23:29
古いアスファルト。
その道に。
どうしてそこに穴ぼこができるかは知らない。
これはいつ直されるのか?
おそらく暫くはないだろう。
大規模な計画が立ち上がるまで。
これは世界中のそこかしこにある。
出口も、入り口も、隔離され、誰も通らなくなった道についてだ。
穴ぼこの、露出した地面の土から、花が咲いた。
誰にも興味を示されない。
俺はふと思いをはせる。
あのシートで、鉄パイプで、コーンとポールで隔離されて。
地面にバイクの円形のタイヤ痕だけを残して
そんな夜中クソうるさい、クソのバイカーどもにすら見捨てられた。
なにもない土地の、何もない、誰も居ない道。
もうネコが横切ることもない。
もう狸が通り過ぎることもない。
もう犬がのたれ死ぬこともない。
同じ太陽を浴びて、同じ風にあおられているのに、カー・ナビゲーションからも、グーグル・アースからも抹消された。
ダブルクリックをしても届かない。
まさにそれは、意味のないもの。
生み出しておいて、果たしてこの道は何年使われただろうか?
恨みの声が聞こえる道だ。
かつてこの道の上に家を持っていた、生活をもっていたのに
「使わない道を作って終わりやがった!」と、嘆く人がいるだろう。
そんな、土を盛ったままの土地と、ボロボロのアスファルトと、そこにはタンポポが自然に咲いているだけ、太陽に焼け、雨に打たれ、雪が積もり、砂がつもり、月日を追って自然と色あせていく。
植樹された森より、等間隔に並ぶ木々より、高さのない草ばかりの、芝生という名の自然よりも。
アスファルトよ、穴ぼこよ、そこに根を張った草花よ。
お前たちこそ自然だよ。
また、踏み潰されるまでは。
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