目覚める

2014.05.09.Fri.22:17
42度のシャワー。
ほおを撫でる剃刀。
いつものトーストにいつものサラダ。
薄いインスタントコーヒー。
少し気になっている歯ブラシの血。
第一ボタンとネクタイをきつく締めて。
日の当たらない外の空気を歩いて10分。ホームには見慣れた人達。
そして到着を知らせるアナウンス。
あーあ。
「起きろ、行くぞ。」
と 8:15がでかい音鳴らして現れた。
やっと目が覚めた。
今日のスケジュールも浮かんできた。
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マーリン

2014.05.09.Fri.22:13
電車が10分遅れ。証明もらって遠回り。
ほとんどデスクに釘付けだから、コーヒー買って歩いた。
ビルの隙間の公園に入った。久しぶりに鳥たちのお喋りを聞いた。
空き缶を集めるじいさんはまるで、アニメに出てくる魔術師だ。
「あれ?」
おれはあてなく歩いたはずで、いま職場が目の前だ。
さては残した仕事が気になって、足が勝手に動いたか。
おれは不良中年になれないって。
ビルのガラスで顔を作って。
「どうも遅れてすいません」
急いだ風に、おれはドアを開けた。

オムライスの記憶

2014.05.09.Fri.22:00
この店を覚えているか
古く色褪せたレストランの店内
オムライスを前に泣いている俺

もう味も涙のわけも忘れている
もうどこにもないかも知れない店だ

どんなに美味しくても廃れていく
どんなに綺麗な建物でも壊される
だってそれは東京のどこかのことだから

オヤジ、この店を覚えているか
ここに行ってみたいんだ
そんな気分、わかるだろ?