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そして、洗わぬ両手で頭を掻き毟る

2015.06.24.Wed.19:23
足はテーブルに乗っていて
椅子の背もたれは涎塗れ
携帯電話の目覚ましが鳴る直前で
目覚めたところバランスを崩し
倒れて絡めていた腕を床に強打

顔面も胸も痺れたまま
天井を見ると白熱球色のLEDが眩しく
全身に痛みが走ってのたうち回る

今すぐ何かを壊してやりたい
今すぐ誰かを殺してやりたい
今すぐ自分を殺して欲しいと
今すぐ奇跡を起こしてくれと

色々思ってみた気がするが
わんわん泣くしか結局できず
ゴロゴロ床を転がって
ギャーギャーと悪態をついて
結局骨も肋も歯も折れてなくて
脚の折れてた椅子を持ち
テーブルに叩きつけたところで
ようやく自分がどこにいるのか
いったいどうしてここで寝てたか
思い出したが振り下ろした
掌が痺れ残骸は股間直撃
床にガックリ膝を落とすと
皿をぶつけてまた転がる

今すぐ何かを壊してやりたい
今すぐ誰かを殺してやりたい
今すぐ自分を殺して欲しいと
今すぐ奇跡を起こしてくれと

やっぱり思った気がするが
「何やってんの」と聞こえて思わず
胸ぐら掴んでみたけれど
こんな痛みを忘れるくらい
驚くあんたは可愛くて
「痛かったんだ」とすがりつけるほど
都合良くなど無いわけだ

手を離し
屁が出そうで
冷や汗が出て
謝罪をし
どうしたらいいか
微笑んで
何も浮かばず

夜中ちょっと暑くて
涼しいとこで寝たかったんだと
言う前にあんたは消えた

最悪の朝
テレビの星占いは
恋愛のトラブルがドンピシャ

トイレに行ってションベンしようと
あいつ出てこないから
風呂で出した
全身痛くても
ションベンは気持ちいい

あの椅子あいつの
テーブルあいつの
この部屋あいつの
俺、あいつと住んでるの

そりゃあ奇跡だ
いま壊したが
死ぬのは俺だ
自分で殺した。
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商店街(week)リリック

2015.06.18.Thu.14:08
これはいつもよくあることだが
なんだか何かあれこれの基準が
煙に巻いたように曖昧だと
何もかもが
狂った生き方を
しているようだと思うんだ。
もう飽きた思いだ。
日曜日、俺が意外とケツを叩くのが好きだったことから始まったことだ。
月曜日、ケーブルテレビの研究家は自称だったことを知る。
火曜日、パン屋の味噌汁の具はラスクって信じてるどっかのばあさんとうちのおかんは、いつもパンの耳の奪い合い。
水曜日の夜、犬が吠えるから吠え返したキチガイの近所のおっさんが心筋梗塞で死んだら、犬が笑い顔を浮かべるようになって、その犬が面白かったからあとでテレビで取り上げられたんだ、可愛いってさ。

木曜日の真夜中、年に2回3番アイアンを隣の家に飛ばすおじいさんには家族も友達も居ないんだ。
金曜の飲みの席でインターネットでセフレを募集したら見事に釣れたと自慢する友人に、貸してくれよとお願いしたら軽蔑したので小便を入れたコーラをくれてやったことに何か間違いがあるって?
ああそうだな。じゃあそこかしこで屁をこく軽犯罪に対してレストランの椅子を投げてやるほうがいいよな?
確かにね。
うるさいガキには小型拡声器。
文字タトゥーの横に1935.10.05と無意味に日付印。
何の日だよ、土曜日だよ。
広域指定暴力団のポストに5円玉を。
アグネスチャンの玄関に自家製のらっきょうを。
それで杉浦太陽にコンドームを直接渡すことが何か狂ったことだっていうなら、俺はただ脈絡を無視して結論に走って行っただけだってこと、いずれそうなるから、そんなに起承転結が欲しいなら小説でも読めばいい。
ドラマでも、舞台でも、当たり前の成り立ちはいつだって仮想だ。
本当のところなんてよくわからないで終わることが納得できないなら、今すぐサザンの桑田のチンポを揉んでみてくれ。
納得いく世界になるらしいんだ。
嘘じゃないって、確か、噂で聞いた。
小学校の時。

サイト説明

2015.06.07.Sun.18:19

ようこそいらっしゃいました。

短編、中編、SS、詩、たまにコラムなどを書いてます。

(※なお短編のみ以下のページへ移動しました。こちらの頻度も同じくらいとなっております。)
http://slib.net/a/16539/


主はおもに
ブコウスキー、ギンズバーグ、バロウズ、ケルアック、ファンテ、オダサク、ダザイを読んでおります。
反映されてるかどうかわかりませんが、最近、ゲロとスコッチとセックスが多いのはブコウスキーのせいかもしれません。

音楽は
好き嫌いはほとんどなく、ボカロ・アニソンからマッドチェスター、エレクトリック・マッドまで
最近はR&Bとかモータウンとか、よくそのへん境がわからないので研究中。
日本だとチバユウスケ、浅井健一なんか聞きます、ピンクリの復活ライブに行けなくて悶えました。

実際の経験(消したい過去)なんかも交えているところがあるのでついつい盛ったり
感情的になって意味の解らん文章になるかもです。

なお、長編か中編になりそうな「タンテイ・アンダードッグ」という連載は
いずれ改修していくものなので、ボロボロです、いやァ自分でもどうなるのかよくわからないので、放置でお願いします。

以上。

タンテイ・アンダードッグ 第一章 ② 「King Of All 」

2015.06.07.Sun.17:50
探偵と自称すれば聞こえはいい。
実際におれは探偵事務所で働いている。
バイト・・・どころか日雇い・・・もっと言うと子供小遣い稼ぎのようなものだ。
いいんだろうかと思ったが、とりあえず探偵のなんだか知らない協会に所属しているしっかりした探偵事務所らしい。
…なんだが、実際のところほとんど仕事はない。

居ても電話番だが、事務所の所長も仕事が無いので居るのだから電話番など意味が無い。
ゆえに、探偵事務所をないがしろにバイトの日々を過ごしている、呼ばれれば駆けつける程度にないがしろだ。

バイト、事務所に入る前はコンビニや郵便局で過ごしていた。
だが、一度ある場所で(同窓会で)俺は探偵を自称してからというもの、探偵であると意識して
少し普通と違うバイトをすることにしている。
いつか、こんな知識も役に立つ、何事も経験だからだ。

そんなわけで、今日は警察官のバイトだ。

本物の警察官とバイクで巡回をする。
制服を着てホルスターに収まった銃を渡される。
いいんすか?
安心しろよ、と肩をグーで殴って笑うおっさんの警官は、信じられないことにバカボンに出てきそうな顔だった。
「これ、どうせモデルガンだから。」
警棒は渡されなかった「本物渡すわけにはいかないからさ、なにか言われたら折れてって言えばいい。」
基準がさっぱりわからない。
なんで本物の警官がいないんすか?
警察官だって色々なんだ、統合失調で休んだり、借金して行方がわからなくなったり。
新しいiPhoneが買いたいから銀座のストア前で何日も粘ってたり、って、これ見ろよ、こいつYouTubeで実況してるんだよ。
スマートフォンに映る男はメガネを取り除けば渡された制服の中にあった手帳の男だ。
「明日はそいつと交代するのよ。iphoneひとり3つまでだってさ。買うか?手数料ちょっともらうけど」
むしろそっちを任せるのが普通だと思った」

この仕事は地元のヤクザ・・・いや、有力者からの依頼だった、コネクションは探偵事務所だった。
新しい仕事があると呼ばれてみたら有力者は一言
「原付乗れるよな?」
「はい」と応えると次に身長聞き胸囲やウエストを測られると
「交番に行け、で、俺の紹介だって言え。」と言われた。
やましいことなど、ここでの仕事以外に覚えがないが、恐る恐るドアを開くとすぐ目の前のカウンター越しに一瞬睨まれて、有力者の名前を告げると「待ってました」とカウンターから出て着て肩をポンポンと叩かれた。
「ごめんね、忙しいとこね」
すぐさま日給の諭吉2枚を渡されて、ミスプリントの裏面で作ったメモ用紙に住所と名前を書かされた。パソコンで何か調べられると、にっこりと笑い、奥の部屋から制服を取り出してきて、今に至る。

まくし立てるように語ったのは、なんだか遠いどこかのことのように、正直、思いたかったからだ。

住所と名前を書かされて何を調べていたかは見当がついた。
これで仮にトンズラこいていたらどういった報復を受けるのかと考えると背筋が凍った。
しかし銀座で警官がサボってるって椎名林檎かよってんだ…ありゃ違うか。

「…ん、もしかしてわかんない?」
あ、知ってるんだ。
「丸の内サディスティックな?・・・全国の警官を代表しているわけじゃないんだぜ俺も、こいつも。でもな?時々警察に理不尽だと思うことだってあるだろ?俺からすりゃ偏見だと思うよ、一般企業じゃそんなのありえないなんていう奴居るけど、企業がクソみたいなことしたら、また罵倒するだろ、公務員はそりゃ税金で食ってるけど、一般だって消費者の金で食ってるだろ、何が違うんだか俺にはわからないね」

つまるところ不平不満があるからサボらせろということだ、まぁ税金を滞納しがちな俺が偉いことはいえないので何も言わなかった。

タンテイ・アンダードッグ 第一章 ① 「Year Of The Cat 」

2015.06.07.Sun.17:42
~第一章~


いきなりだが、ついにやられた。俺はやられた。俺はもうどうしようもない。
というのも、こいつらとは日本語が少ししか通じない。まぁトイレ行きたいとか、腹減ったくらいなら意志疎通できるけど、それ以外は全然だめだ。俺は触れてはならない日本の暗部である彼らを、喋るだけでウッゼーと思っていたので一度はのしてやろうと、2ちゃんねるログ速での秀逸な批判を引用した口撃によって精神崩壊をしてやろうとつもりだったところ、包丁と、サブマシンガンを構えられ、俺は投げられたギャグボールを自分で突っ込むしかなくなった。

「あほひへえああ、ほあへは、はひえおほあえええあ」

ダラリ、ダラリとよだれが流れる。
失敗だ。銀座で警官ごっこの日雇い派遣をした時からこいつの顔は知っていた。その時仕事説明や見回りで付き添った巡査長だ。
「お前しゃべれるじゃん、意思疎通してんじゃん、あんとき、なんでここだとイスラム圏みたいに春樹語遵守なのよ」
やつと、やつらには聴こえていない。俺が探偵事務所に入っているということがわかっていたのか?まてよ、そうしたら俺に仕事をふった社長もまさか仲間なのか?
ホモっぽい痩せたメガネの永遠の大学生みたいなパーマ男がやれやれと言いながら、サブマシンガンを構えて、一言言った。

「オナニーしろ」

こいつら、村上春樹のノーベル文学賞受賞を目指す市民の会(以下:MNS)はノルウェイの森以降、急激に増えた村上春樹ファンが、オフ会として集った会合が元だ。
そこに山口組、革マル、創価学会が浸透を試みるも失敗し、村上春樹を唯一の現人神であることを高らかに叫びながら、過去10年で2回の乱交パーティーと、毎年たった1日だけ神宮球場を清掃するだけという活動をして世間から白い目で見られてきたが、モンドセレクション最高金賞を受賞した昨今、ブランド好きな幸福の科学の代表が村上春樹の守護霊であるところの菅原道真を呼び寄せてバカウケをし、ほぼ幸福の科学の村上春樹コミュニティとなっている。


「やったら、逃がしてくれんの?」だが相手は答えない。

おれはズボンの上から股間に触れた、奥に引っ込んでしまっている。
ノーベル賞に関しては毎年直前まで受賞を信じてやまないが受賞できなかった際は1行に最低一度「やれやれ」を混ぜた抗議文が延々送られてくるというハッカー攻撃を主催のスウェーデンアカデミーにしている。ハッカーにはアノニマスに所属するものも居て、ノーベル賞受賞(失敗)のお祝いを開いてはやたら高そうなワインを持参している姿をたびたびテレビでながされている。

「じゃあ、女子高生とか呼べよ、中学生がいい、おっぱい見せてくれたら勃起するかもしれない」ロリ巨乳がいいな、できたらいいな、あんなとこ、こんなとこいっぱい起つけどって、無表情だ、なんだろう、できるわけないといった表情でいたのに腹立たしく。

「もう打てやバカ!!殺せばいいじゃん!」涙が流れた。

でも通じない、そうだ、ギャグボールは口の中だった。

ギャグボールを外してもう一度言った。

「俺はトランジスタ・グラマーがいいの!バーーーカ!!死ね!!」

俺を見て笑う。連中は笑う。

「そうか笑えるか、笑えるなんて、なんとも人間らしくない、だからお前らのコーランは嫌いなんだ。」

それからどうしてあの部屋に行ったか、その前にいつトイレに行ったか、誰があのカードを並べたのか、興味なかった。

却下台本「ブリーフマン1967」

2015.06.07.Sun.04:01
友人と作成してお蔵入りした台本。
これを声当ててどっかにアップロードしようかという話にまでなったが、一晩寝て、死にたくなった。
もう意味がわからない。
台詞以外はナレーションになっている。
その友人が結婚するので記念に晒す。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そいつはオールナイトニッポンの始まった、そう、1967年
あのどうしようもなく寒くてしょぼくれた秋の夜の、しょぼくれた話だ。

(音楽GS)

おれはその日、一緒にグループサウンズのバンドをやっていた「戸松」ってやつから一方的に賭けを持ちかけられた。


戸松「よーく聞け、トミー?俺ァな今日のライブでのぞみちゃんにプロッポーズするぜぇ?」

ハッキリ言って、戸松はかなり危ないやつ、なにかっていうとブリーフを頭に被ってよく笑っている、いつのまに脱いでるんだってくらいさ、お調子者なんて言葉じゃすまないくらいキマっているやつだ。
まぁ、だからこんなことをいきなり言ってもおどろかないんだけどな。

メンバーはこいつの奇行については誰も触れない、ブームに乗ってレコード会社が無理やり作ったグループということもあったせいなのか、仲間内でのプライベートにはあまり干渉しないようだ、事実、俺もほかのメンバーとの交流はない。

戸松、いいやつではあった。リハーサルでのおどけたしぐさや、毎日のように考えてきてはメンバーとスタッフにだけ披露するブリーフかぶり、乳首洗濯ばさみ、ケツ筍、カップヌードルオナニー、念パワー、刺身タンポポなどの体を張った芸を考えると、根はいいやつだとわかるし、何もなければ素直に応援したかった。
・・・・しかし、俺にはそれがはできなかった。

トミー「ハァ…よせよブリーフ・マン。辞めとけって、笑い者になるだけさ」

戸松「へっへー、お前、まさかオレにのぞみちゃん取られるのが嫌なのか?」

トミー「いや違う・・・それは、、、プロポーズなんてのは、ライブの時、、することじゃないだろ?それに、取られるなんて…」

戸松「うっそつけぇ~!がっはっはっはっ!!」

ああ、確かに、ウソさ。
ブリーフマン、いや、戸松、お前には隠していたが、のぞみはオレの彼女だ。
だからお前の賭けってやつはそれこそ、最初から勝てる望みなんてないのさ

戸松「でよ、プロポーズが成功したらお前にはオレへのご祝儀として白いブリーフを作ってもらう。もしダメだったら、オレは今夜のステージ、ブリーフをその場で脱ぐ!」

トミー「勝手に話を進めるな、というか、何故そこまでブリーフに拘る?」

万が一もないが、まぁ仮に成功してもだ、オレはブリーフなんて作る気はない、彼女を奪った男に作るわけがない、しかし、もしダメならこいつは警察のお世話になり、オレと約束したとか言って、俺も巻き添えに、って、あれ?これって俺、軽くピンチじゃないか?

戸松「なんだ?安心しろ。オレはサイズにはこだわらない、むしろ、人間ってのは、ダルダルっくらいがロックンロールだって、ブルージーンズの裕也さんが言ってたぜ」

ピッチリ派として、そこは拘れと言いたかったが、まぁ内田さんの言葉じゃ仕方ない。

戸松が、彼女に対して自信過剰なところを見せるのが腹立たしかった。
だが、一方で成功すること前提で、自分の夢を打ち明けるその無邪気さが胸に突き刺さって離れなかった。

その解決策を考える時間は、悩み、考え、そして時計を見るたびに減っていき、いよいよ司会者が紹介を始める瞬間さえも、何も、言葉が浮かばなかった。

司会者「レデイースエンドジェントルメン、今夜も財布にお金はない!宵越しの銭は持たない主義を貫く、門前仲町の宣教師、おまたせしました、ザ・キングボクシーズの皆さんの登場です!」

暗転。

歓声SE

熱狂の中でステージは終わった、汗だくになったメンバーと、客席の鳴りやまない拍手、女の子の悲鳴のようなラブコールの中で。

トミー「ああ~こん畜生め、ったくなんだってんだい、今日のステージは!」

俺はこれまでになく手ごたえのないステージを後悔していた。
いったいなぜ、こんなにも浮ついてしまったのか。

戸松「えー、テス、テス、まぁ散々歌ったけど・・・あのー、えー、皆さんに大事なお話があります。実は、この会場に、オレの好きな人がいまーす」

俺は心臓にメンタムを塗りたくられたような気分になった、そうだった、俺は最大の問題を忘れていた。

観客と、その中に紛れるのぞみの視線が、さっきまで俺に向けていたあの目が、ふいに戸松に注がれる。オレの前では堂々と言い切ってた戸松も、いざ本番になると緊張するらしい。


戸松「アあ”ん、んんつ、オホン、えー、のぞ…、のぞみッちゃんッ、つ付き合ったこともないげど、オレど結婚しでぐれぇ」

観客がざわめくなか、のぞみは1人唖然、茫然としていた。
ん。まぁ。そりゃそうだろうな。他に好きな人がいるなかプロポーズされたんだ。

しかも、相手はオレの友人、いや、バンドのメンバー。希、こんな事になってごめんな…俺も腹ぁくくった、マネージャーに言うよ。
もうこいつを解雇してほしいって…

のぞみ「どうしていきなり?私、あなたのこと何も知らないのよ?」

戸松「のぞみっぢゃん!」

ジャカジャーーーーン!(ギターSE)

突然、戸松がギターを鳴らしはじめる。続くようにドラムとベースが音を調べ始める。リズムギターの自分と観客は口をあんぐりさせ、とにかく戸松の口から語られるであろう言葉に耳を傾けた。って、あれ?何だ?この状況?

戸松「君のために歌います!」

【メロ適当に歌う】

愛・愛・ラブ・ラブ  会い・ミーツ♪
会いに行きました  錦糸町
赤線、ちょんの間、トルコ風呂  おれたち毎晩出会っていたのに
化粧で全然わからねぇ  鎖骨のほくろでわかったけどね
ぼくの愛しきマ~リリンちゃ~ん
ヌルヌルしようぜ 夜の場外馬券売り場~   アウイェー!♪

のぞみ「アイラァーブリーフ…ああ…まさか、そんな!」


もはやなにもかも、理解できなかった。
まず、なんでこのオリジナルソングをほかのメンバーは演奏できるのか。
そしてなぜ、観客がその歌に続いて歌うことができるのか。
そう、いま観客席から合唱が起きているのだ。
いま、置いてけぼりなのは、おれと、のぞみだった。
しかし、そののぞみも誘われるようにステージへ駆け寄る。
なにやってんだ!よせ!いくな!おいていかないでくれ!
観客からは拍手の嵐、ステージに現れたのぞみをとめようと立ちはだかった。

トミー「愛してる!のぞみ!お前だってトミーラブ、アーユーオーケイ?」

しかし、その俺をのぞみは邪魔として、天井からの映像で見るところのハーケンクロイツを象るような美しくも強烈な左ストレートをくりだされる。こいつ!サウスポーか!おれはあっけなく吹き飛ばされ、そのままコントのようにスピーカーにつっこんで沈む。のぞみも、あのパンツ野郎もメンバーも観客どもも、俺など見ていなかった。
彼女はおもむろに、やけに慣れた手つきで素早く戸松のブリーフを脱がせて、かぶせる。

のぞみ「やっぱり!あなただったのね、夜のエリモジョージことブリーフマン!」

戸松「アイラァーブリーフ…アイウィッシュアホープ、ン~~ン~♪」

ブリーフ越しの熱いキスを交わす二人。

戸松「みんな、オレたち幸せになるぜぇーーーー!アイラァーブリーフ!ラブ&ピース!天皇陛下に万歳!!がっはっはっはっ!!」
この日、一組の夫婦が誕生した。その光景を目の当たりにした観客は、戸松の歌に合わせ大合唱で祝福した。
もはや誰も失恋したトミーを見向きもしなかった。
ギターを壁に立てかけ、ふらふらとした足取りでステージを降りると、バーカウンターに置かれたピンク色の公衆電話にもたれかかり10円玉を入れ、トミーは迷いもなく3桁の数字を押した。
電話SE

のちに、この奇跡的なフルチン・ウエディング逮捕劇をお忍びで見ていたという、とある世界的ミュージシャンのカップルは、翌年に発売したアルバムジャケットの参考にしたと、一部週刊誌で報道された。

(BGM:ジョンレノン「ラブ」)

ジョンレノン「ニホンノ、ミナサン、コンニチワ。セカイ、ヘイワノタメニ、ウタヲ、ウタイマショウ、オッパブ、ホテトル、トルコブロ~、ウーマン、ノットイズ、ニガー、オンザワールド」

レインダンス

2015.06.07.Sun.03:08
暴風波浪警報でどこのテレビでもレポーターが必死のリアクションをとっている。
こんなのバカらしいやと思って、友人と待ち合わせ通りに集合した日の話だ。

傘が飛ばされ、俺たちはびしょ濡れになった。
ジャンプをすると交差点を走り幅跳びでもしたかのようにすっ飛ぶ。

ありえない跳躍、爆笑した、買った本も、パンツもびしょ濡れ。
美人もブスもスカートの中見放題で、ばあさんのスカートを覗いてしまって三日勃起しなくなる呪い。

どうでもよくなってその跳躍を楽しむしかなかった。
いっそ脱いでやろうか。上半身裸で、奇声を発してやろうか。
周りを見渡した。
不在だが、交番は目の前、そのとなりのATMに列ができていた。
タクシー乗り場にはさらに多くの列があった。
そうか、電車が止まったのか。

多くの普段見慣れない真性のオタクどもとヒステリーなババアどもがメガホン持っている駅員に文句を言っている。
何を言ってんだろうかわからない、自然現象に対してナニ文句を言ってるものか。
ああ、思い出した、小学校低学年の頃だ、あまりの嵐のひどさに天空の神に祈ったことがある。
そんなもん、居るわけないのに、この自然現象に対し、供物を差出し、祈ったんだ。
あんときはまだよかった。ガキだったから、今、俺たちは結構いい大人だというのに、嵐の中で跳躍し、踊っている。
飛び跳ねて、バク天して、ずっこけて、奇声を発し、爆笑している。

何がこうさせるのか?
だって俺たちは明日があれば普通にスーツ着て会社に出て、
会議用の資料を作成して、
取引先に今月の報告書の提出を依頼しなければいけないのに、
何もかもがすっ飛んでいる。

少しずつ、この異常事態に加わってくる奴らが居た。
いわゆるDQNと言われる連中だ。
俺達もその認定をされているさ。
それぞれが脳内で何かのリズムを刻み、何かのメロディーが流れ、踊り出す。

警察はまだ来ない、警察なんていいや、どうだっていい。
バス乗り場の屋根になかなか入れないやつらもどんどん参加していった、
まず傘を閉じて、
腕を広げ、
全身で風を受けて、
口をひらいて、
自然と、汚い雨水を飲み込んで、
なんて、5歳児みたいなことを始める。

なぜだろうか、わからない。
自然の驚異っていうものは人を狂わせる、
地震より
噴火より
脅威なのは雨だ、
狂気だ、
隠れてしまえばどうってことないのに、
ウズウズしてしまう。

ウズウズしてるなら出て来いとでも言いたげに風は吹き、
雨は全身を濡らし続ける。

顔を見合わせて、お前バカじゃねえか?
うるせぇ、お前のほうがバカだ!
お前あれだよ、そういうならこないだの5000円返せよ!
返しただろ!
おい喧嘩すんなよ!
ハゲ!
ハゲ!お前雨で髪飛んでるぞ!
こんだけ濡れたら会社休めるほど熱出るよな!
全身寒い!
明日死んでるな!
でも六月にあったかい缶コーヒーはない!
コンビニにはあるだろ!
こんなびしょ濡れで行ったら迷惑だろ!
このテンションで行けないとこあるかよ!もう俺たちはおかしいんだ!
おい!お前ら!コーヒー買いに行こうぜ!おごるぞ!
よっしゃー!マジで!?
コンビニに辿りついて、コーヒーを勝って、一人だけしるこになり、ジャンケンで勝ち取る。
そしてこの意味のわからない踊りは終った。
寒気が走った。
なにやってんだろう、
俺たちは、
と。

それから数日、エゴサーチをして何かにアップされてないかしばらく検索することになった。
また、思い出したくないバカな思い出が生まれただけ、
いや、
面白かったんだけど恥ずかしいんだ。
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