水子よ君は

2016.08.30.Tue.03:37
水子は今
鉄扉の先で
ガスの炎に包まれて

焼かれる音を聞く喪服の夫婦は
鉄扉を眺め泣く女
口を結んで前を見る男

ガスの火の
ごおお、という音が耳に残る
残酷の炎も、鉄扉のなかで
2人はその中のことを見ることもできないで
時間は過ぎていく
隔たりを前に
火葬場の者も声をかけられず

親子になれなかった夫婦は
ゆっくりと、二人は
水子よりもゆっくりと
消えゆく日々を
親子になれなかった夫婦は過ごす
あと60年、70年
いつまで続くのだ
そしてその時がきて
君はその時どこにいるだろうか
水子よ君は
もう一度、あの悲しい
愛おしい顔を見せてくれるか


~~~~~

長かったのを省略。
ボツネタ。
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