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レインダンス

2015.06.07.Sun.03:08
暴風波浪警報でどこのテレビでもレポーターが必死のリアクションをとっている。
こんなのバカらしいやと思って、友人と待ち合わせ通りに集合した日の話だ。

傘が飛ばされ、俺たちはびしょ濡れになった。
ジャンプをすると交差点を走り幅跳びでもしたかのようにすっ飛ぶ。

ありえない跳躍、爆笑した、買った本も、パンツもびしょ濡れ。
美人もブスもスカートの中見放題で、ばあさんのスカートを覗いてしまって三日勃起しなくなる呪い。

どうでもよくなってその跳躍を楽しむしかなかった。
いっそ脱いでやろうか。上半身裸で、奇声を発してやろうか。
周りを見渡した。
不在だが、交番は目の前、そのとなりのATMに列ができていた。
タクシー乗り場にはさらに多くの列があった。
そうか、電車が止まったのか。

多くの普段見慣れない真性のオタクどもとヒステリーなババアどもがメガホン持っている駅員に文句を言っている。
何を言ってんだろうかわからない、自然現象に対してナニ文句を言ってるものか。
ああ、思い出した、小学校低学年の頃だ、あまりの嵐のひどさに天空の神に祈ったことがある。
そんなもん、居るわけないのに、この自然現象に対し、供物を差出し、祈ったんだ。
あんときはまだよかった。ガキだったから、今、俺たちは結構いい大人だというのに、嵐の中で跳躍し、踊っている。
飛び跳ねて、バク天して、ずっこけて、奇声を発し、爆笑している。

何がこうさせるのか?
だって俺たちは明日があれば普通にスーツ着て会社に出て、
会議用の資料を作成して、
取引先に今月の報告書の提出を依頼しなければいけないのに、
何もかもがすっ飛んでいる。

少しずつ、この異常事態に加わってくる奴らが居た。
いわゆるDQNと言われる連中だ。
俺達もその認定をされているさ。
それぞれが脳内で何かのリズムを刻み、何かのメロディーが流れ、踊り出す。

警察はまだ来ない、警察なんていいや、どうだっていい。
バス乗り場の屋根になかなか入れないやつらもどんどん参加していった、
まず傘を閉じて、
腕を広げ、
全身で風を受けて、
口をひらいて、
自然と、汚い雨水を飲み込んで、
なんて、5歳児みたいなことを始める。

なぜだろうか、わからない。
自然の驚異っていうものは人を狂わせる、
地震より
噴火より
脅威なのは雨だ、
狂気だ、
隠れてしまえばどうってことないのに、
ウズウズしてしまう。

ウズウズしてるなら出て来いとでも言いたげに風は吹き、
雨は全身を濡らし続ける。

顔を見合わせて、お前バカじゃねえか?
うるせぇ、お前のほうがバカだ!
お前あれだよ、そういうならこないだの5000円返せよ!
返しただろ!
おい喧嘩すんなよ!
ハゲ!
ハゲ!お前雨で髪飛んでるぞ!
こんだけ濡れたら会社休めるほど熱出るよな!
全身寒い!
明日死んでるな!
でも六月にあったかい缶コーヒーはない!
コンビニにはあるだろ!
こんなびしょ濡れで行ったら迷惑だろ!
このテンションで行けないとこあるかよ!もう俺たちはおかしいんだ!
おい!お前ら!コーヒー買いに行こうぜ!おごるぞ!
よっしゃー!マジで!?
コンビニに辿りついて、コーヒーを勝って、一人だけしるこになり、ジャンケンで勝ち取る。
そしてこの意味のわからない踊りは終った。
寒気が走った。
なにやってんだろう、
俺たちは、
と。

それから数日、エゴサーチをして何かにアップされてないかしばらく検索することになった。
また、思い出したくないバカな思い出が生まれただけ、
いや、
面白かったんだけど恥ずかしいんだ。
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コメント
恥ずかしがることないよ
「もう俺たちはおかしいんだ!」

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